さよなら原発3.10北九州集会

2013年03月19日

 平成25年3月10日,勝山公園にて,さよなら原発3.10北九州集会が開催されました。

 集会当日は,午前中こそ風が冷たく,曇りがちの空でしたが,午後になると日も出て春先の暖かい風に変わり,過ごしやすくなって多くの方が集まりました。

 主催者発表では4000名に達したそうです。

 当日は,午前10時から第1部としてステージ上で様々な方から音楽の演奏を披露してもらい,午後1時から本編である第2部がスタート。

 メイン企画として,山本太郎さんと広瀬隆さんから集会へのメッセージを頂き,引き続いて避難者,集会参加者からのメッセージを頂きました。

 3.11から2年たった現在でも避難生活を続けておられる方々からの言葉は今なお,原発事故による被害が回復されないままさらに深刻化し,回復不可能であることを実感させられました。

 参加者の皆さんも聞き入っていたのが印象に残っています。

 その後,震災の起きた2時46分に参加者全員で黙祷し,下記の集会宣言を採択した後,二手に分かれてパレードに出発しました。

 パレードは勝山公園から出発して,小倉駅前と九電にそれぞれ向かいました。

 太鼓を鳴らしながら進む人や仮装をして参加する人もおり,とても賑やかでした。

 昨年以上に今年も多くの方々が被災地に思いを寄せ,原発はもういらないという思いを新たにすることができました。 来年以降も原発事故による被害を風化させることなく,さよなら原発の声を上げ続けるこの活動に積極的に協力していきます。

集会宣言

 東日本大震災と福島第一原発事故から2年が経過し、私たちが恐れていた悲劇が現実のものになりつつある。福島県が今年2月13日に発表した県民健康 管理調査の報告によると、事故当時、18歳以下だった3人が甲状腺がんと診断され、7人に疑いがあることが判明した。子どもの甲状腺がんの発生頻度は 100万人に1~2人程度といわれているが、福島県では調査された3万8114人の子ども達から、疑いも含め、10人もの子どもに甲状腺がんが見つかっ た。まさに、健康被害は「懸念される状態」から、「目に見える脅威」になりつつあることが示された。

 福島原発事故はすでに終わったことではなく、今現在も進行している事故であり、悲劇であると言える。 しかし、新たに発足した自民党安倍政権は福島原発事故の教訓を学ぼうともせず、「妥協することなく安全性を高める安全文化を創り上げ、安全が確認さ れた原発は再稼働させる」ことを明言している。まさに、新たな「安全神話」の始まりといえる。また、原子力規制委員会は、原発再稼働のための新安全基準の 策定作業を急いでいる。新安全基準骨子案は、「過酷事故対策」「設計基準」「地震・津波対策」の3つの基準から構成されているが、問題だらけの安全基準案 である。福島原発事故の検証が不十分な状況の中で、沸騰水型原子炉の設計上の欠陥には手をつけず、過酷事故に対しては、移動式の冷却装置による対応で再稼 働を認めるとしている。大地震にも耐えられる「免震重要棟」や、第2制御施設などを備えた「特定安全施設」、フィルター付きベントの設置などは数年の猶予 を認めるなど、まさに再稼働ありきの新基準と言わざるを得ない。

 そもそも福島原発事故の検証がなされないうちに、新たな安全基準などできるはずがない。

 国会が設置した国会事故調査委員会の報告では、福島原発事故の第一原因は地震によるものではないかと主張している。報告書は「安全上重要な機器の地 震による損傷はないと確定的に言えない。特に『1号機においては小規模のLOCA(冷却材喪失事故)が起きた可能性は否定できない』との結論に達した」と 書かれている。しかしその検証作業は、東京電力による虚偽説明等の妨害もあり、いまだ実現できていない。

 1979年の米国スリーマイル島原発事故、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故、2011年の福島第一原発事故、事故の原因はそれぞれ異なる が、炉心が溶融するという大事故である。大事故を起こす原因が地震や津波だけではないことはすでに歴史が証明しており、安全な原発などありえないことを肝 に銘じなければならない。

 今日、この時、全国各地で原発の即時廃止を求める大規模な集会やデモが取り組まれている。私たちは、こうした全国の運動と連帯し、原発の即時廃炉 を求めて、ここ勝山公園に集った。二度とふたたび悲惨な原発事故を繰り返してはならない。7月以降想定される、川内原発・玄海原発の再稼働にむけたあらゆ る策動を許さず、原発の廃炉を勝ち取ろう。

 フクシマとつながり、原発とさよならすることをここに宣言する。      2013年3月10日、「さよなら原発!3・10北九州集会」参加者一同

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