不当な要求を受けたら

2018年07月18日

不当な要求日常生活を送っていて、他人から理不尽なことを求められたことはありませんか。

支払ったはずの商品代金を重ねて請求された、記憶にない約束を守れと強く求められた、以前交際していた女性から子どもを認知して欲しいと迫られた、交通事故の相手から非常識な内容の金銭支払いを要求されたなどなど。

誰でも突然の要求に戸惑い、混乱してしまいます。このようなときはどのように対応すべきでしょうか。

 

<これをするとダメ!>

理不尽と思われる要求に動揺し、考えがまとまらないうちに要求に応じてはいけません。一度要求に応じると、相手は期待し、さらなる要求をしてくるかもしれないのです。

また、一筆書く、つまり相手の準備した書面にサインや押印をすることも、不当な要求を認める事態になりかねないので避けるべきでしょう。

口頭のやり取りでも契約が成立することがあるため、会話の中で相手に期待を持たせるような発言もすべきではありません。

 

<弁護士はあなたとともに考える>

突然の不当要求については、何をおいても弁護士へご相談ください。弁護士は、一般的に次の観点から事態を分析し、対応策を一緒に考えることになります。

(1) 要求の根拠は何か

① 要求の根拠が法律や契約にある場合、拒否すると裁判などの法的手続を相手がとる可能性があります。そこで、弁護士を代理人とし示談交渉をしてもらうことが考えられます。費用や時間が裁判のときよりも少なくなることが期待できます。

② 相手が誤解や思い込みに基づいて要求している場合でも、道理に基づかないことを弁護士から説明してもらうことで事態が収拾することもあります。

③ 相手が明らかな根拠を持たず、怒りや辱めを与えるだけの目的の場合、弁護士が介入しても執拗に要求を続ける場合もあります。そのような場合には警察への相談等、別の観点からの対応を検討します。

(2) 要求の内容は妥当か

相手から要求されている金額が妥当なのか、通常どの程度要求に応じてよいか迷うこともあります。これらについては一般的な算定例や裁判例に基づく相場があり、弁護士は妥当な金額かどうかを助言できます。

(3) どの手続を選ぶか

弁護士は諸事情を勘案し、裁判や調停、裁判外での和解に向けた話し合いをするなど、あなたの希望や経済的負担、紛争解決への見通しを考慮した方針を立ててくれます。

 

<自分でできる方策>

(1) 記録をする

不当要求に対応する場合、やり取りや相手の行動について後日確認できるように記録化しておくのが大切です。

手紙やメモ、メールの履歴などがあります。データーは消えることがあるので、写真撮影などできちんと保存しておきましょう。

相手との会話を録音することも有用です。録音について相手の承諾を得ることは犯罪ではないため承諾は不要です。

(2) 面談は最小限に

相手との面談などの直接的なやり取りをすると、相手の剣幕に押され、あるいは口車に乗せられてしまうおそれがあります。そこで、面談は最小限度にします。どうしても必要がある場合にはホテルのロビーなどの他人の目があるところで、可能であればあなたの親族や友人を連れて行くのも一つの方策です。

弁護士 天 久  泰

(ぱーとなー原稿 「暮らしの法律相談」より転載)

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