原発なくそう!九州玄海訴訟

2013年12月29日

 弁護士 池上 遊


1,東京電力福島第1原子力発電所事故の発生
 平成23年3月11日14時46分18秒,宮城県牡鹿半島の東南東約130㎞を震源として,日本における観測史上最大のマグニチュード 9 .0を記録する地震が発生しました。
 この地震により,東京電力福島第一原子力発電所では,全電源を喪失して原子炉を冷却できなくなり,大量の放射性物質の放出を伴う重大な原子力事故に発展しました(以下,「福島原発事故」といいます。)。
 放出された大量の放射性物質は,風雨という自然の経路や流通という人為の経路,さらには電力会社による海洋・地下への放出といった経路で福島県のみではなく,非常に広い範囲にわたって拡散していきました。
 そのため,原発周辺の住民は長期の避難を強いられ,中には北九州へ避難されてきた弁護士もいらっしゃいます。避難者の帰郷はいつのことになるのか,そこに住んでいたことによって積み上げられてきた歴史を喪失すること,差別,などなど深刻な問題が山積しています。
2,「原発なくそう!九州玄海訴訟」へ
 福島原発事故の発生により,国と電力会社が一体となって作り上げてきたいわゆる「安全神話」は虚偽であることが明らになりました。
 事故原因はいまだ究明できず,放射線の被害は各地で報告され,福島原発の現状や放射線被害の実相が明らかにされないことから市民の恐怖やいら立ちがあおら れ,悪循環を生じています。 事故により生じた被害を注視してきた我々弁護団員が何かできないかと集ったのは8月のことでした。

3,訴訟の意義
 本訴訟では,福島原発事故の原因,これにより生じた被害を余すところなく明らかにし,国の原子力政策を変えさせ,玄海原発 をはじめとした全ての原発をなくすことを目的としています。 そのため,これまで反原発の訴えを続けてきた団体や事故後に急速な盛り上がりを見せている全国各地の原発をなくそうという動きと協調し,運動と訴訟との良 循環を造りたいと考えています。また,国の原子力政策を変えさせるために電力会社とともに国を被告とし,電力会社と国の一体性を明らかにします。

4,原告団への参加・支援をお願いします!
相手は九州の独占企業と国です。運動はより大きく,訴訟ではその主張をより強めていかなければなりません。「1万人原告」が目標です。
 提訴は今年1月を予定しています。私も弁護団の一員として運動に訴訟に精一杯取り組みます。ぜひとも皆様の力をお貸しください。参加・支援をお待ちしています。

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