原発労災梅田事件控訴審判決

2018年01月31日

原発  当時北九州市在住だった被災労働者梅田隆亮さんは、1979年、島根原発と敦賀原発の定期検査に配管工として放射線作業に従事しました。放射線の危険性も教えられないまま高線量の原子炉内に送り込まれ、作業を中断させるアラームメーターなどの計器類を外し、他人に預けるなどしていました。定期検査後には、原因不明の鼻出血や吐き気、めまい、全身倦怠感等に襲われ、その後も原爆ぶらぶら病のような全身倦怠感に苦しみながら、2000年に心筋梗塞を発症しました。

  労災申請は一切認められず、2012年2月に福岡地裁に不支給処分取消訴訟を提起しました。しかし、判決では、原発労働の実態や被害の実態を無視して労基署の認定を追認し、原告の請求を棄却しました。2017年12月4日の高裁判決も梅田さんの被ばく線量が約8.6mSvに止まるとした一審判決を踏襲しました。労災の審査を担当した厚労事務官の証人尋問を求めていましたが、これを却下した末の判断です。原告弁護団としては、このような不当判決を許すことはできませんので、即日最高裁へ上告しました。

  皆様には今後も原発労災梅田裁判をご支援いただきたく、お願い申し上げます。

 

弁護士 池上 遊

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