器物損壊事件の私選弁護

2014年09月16日
1 はじめに  お酒を飲み過ぎて,人に暴力を振るってしまった,物を壊してしまった。お酒の飲み過ぎが原因のトラブルは結構あります。お酒を飲み過ぎて,これらのトラブルを起こしてしまうとどうなるのでしょうか?   2 刑事手続  他人の物を壊したり,他人に暴力を振るうと,器物損壊罪や暴行罪に該当し,警察に逮捕されることもあります。  ここで注意しなければならないのが,器物損壊や暴行罪などの比較的刑の軽い犯罪については,国選弁護人(国の費用で国が選任してくれる弁護士)を付けてもらえないということです。そこで,これらの犯罪で逮捕されてしまうと,原則として,被疑者のご家族などが自ら弁護士を選んで弁護活動を依頼するしかありません(これを私選弁護人といいます)。   3 民事手続としての意味  他人の物を壊したり,他人に怪我を負わせた場合,仮に,刑事手続で罰金を支払ったとしても,それとは別に,被害者の方に被害弁償をしなければなりません。  しかし,被害者の方は,物を壊されたり怪我を負わされたりしているため,加害者に対して不満を抱いていることが多く,被害弁償の交渉は困難となることが多いようです。   4 今回の弁護活動  最近のケースとして,お酒を飲み過ぎて他人の物を壊し,逮捕されてしまった被疑者のご家族から,私選弁護人としてご依頼を受けた件があります。  少しでも早く被疑者を釈放してもらえるように,すぐに被害者の方と連絡を取り,本人に代わり心を込めて謝罪し,被害弁償の話を進めました。  数日後には被害弁償を終え,被害者の方には告訴(被害者の捜査機関に対する被疑者の処罰を求める意思表示)を取り下げてもらい,その日の夕方には無事釈放されました。  また,被害者の方と,「今後一切金銭を請求しない」と約束する示談書を取り交わしたので,民事上の責任も全て果たしたことになりました。   5 まとめ  このように,私選弁護人を依頼することで,刑事手続と民事手続をスピーディーにまとめて処理することができます。このようなトラブルの解決は,時間との勝負です。トラブルを起こしてしまった場合には,一刻も早く弁護士にご相談下さい。  北九州第一法律事務所では,私選弁護人の経験が豊富な弁護士が,トラブル解決に向けて迅速かつ誠実に対応させていただきます。

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