DVD『戦争をしない国 日本』『STOP戦争への道』を視て

2013年06月16日

 9月5日は当事務所の事務局研修でした。当事務所では,年に2回,弁護士と事務局員の全員が参加する事務局員研修を行っています。

 今回の研修では,『戦争をしない国 日本』『STOP戦争への道』というDVDを視聴しました。2012年総選挙で自民党が政権に復帰し,憲法96条を中心に憲法を変えよう,また,秘密保全法をつくろうという動きが活発になりつつある中でのDVD視聴となりました。  


 DVDでは,明治維新後からの富国強兵政策をすすめる日本が日中戦争・第2次世界大戦へと突き進む様子,戦後の日本とアメリカとの軍事協力関係がわかりやすくまとめられ,歴史の流れと問題点が詳しく説明されていました。  

 映像の中には,日中戦争や第2次世界大戦での死屍累累とした光景や,亡くなった子どもを抱きしめる母親の姿,最近ではイラクやアフガニスタンの戦争の悲惨な映像など,戦争の現実とは,こういうことだと突きつけられるような,目を背けたくなるようなものも多くありました。  
 
 私達は戦争を知りません。学校でも詳しく教えられてこなかったし,私の親世代も戦争を知らないので,本当の意味での戦争の恐ろしさを知りません。知 らないからこそ,「憲法9条をかえる→戦争をする国」になるという危機感につながらず,「もうすぐ制定されて70年にもなろうという憲法だから,そろそろ かえよう」とか「護憲を主張する方が保守,ここは改革しないと」と安易に考えている人も多いのではないでしょうか。

 私は,20代前半に学校のゼミの関係等で,中国撫順の平頂山の遺骨舘やラストエンペラーで有名な溥儀が収容されていた政治犯収容所,瀋陽の柳条湖事 件のあたりや,韓国の独立記念館に行くといった機会にめぐまれました。私たち日本人が知らない(教わったことがない)戦争がそこにありました。知らないと いうことが恐ろしいと思ったその当時の衝撃が,今回DVDを見て,再び思いおこされました。

 
 「原爆は正しい。何故なら戦争を早く終わらせ,多くの命を救った。」と,アメリカを始めその他の国々の人達の中にはそう考える方も多いと聞きます。 日本でも「南京大虐殺はなかった」「慰安婦は仕方ない」という意見も出ます。古傷は隠したい,あるいは正当化したいという心情があるのかもしれませんが, 事実を客観的に見ることが出来る目を持ち,そして事実を知る機会を持つということが,相互理解の第一歩であると私は思います。戦争をしない国である日本と しては,このことはとても重要です。

 もっと,もっと,多くの人に,戦争の悲惨さや,日本国憲法の9条がこんなにも素晴らしいということを知って欲しいものです。  

 DVDでは,今,ここで日本国憲法を守らなければ,再び戦争が出来る国,戦争をする国になってしまうということを一緒に考えることが大切だと,分かりやすく私たちに教えてくれました。

 戦争がなく,平和に暮らせるということは,本当にありがたいことです。戦争は何も生み出しません,ただ殺戮と破壊と浪費があるのみなのではないでしょうか。  

 DVDにご興味のある方は,次の『STOP戦争への道』のサイトをご覧下さい。 http://www.filmkenpo.net/index.html

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