2010年夏号 普天間基地問題、仁比そうへいは訴え続けます

2010年05月28日

沖縄でも徳之島でも

 4月25日, 沖縄県読谷村で開かれた県民集会は,9万人が集まって「普天間基地閉鎖・撤去,県内移設反対」という島ぐるみの総意は揺るがぬものとなりました。これに先 立って,4月18日には,鹿児島県徳之島で「島に指一本ふれるな」「長寿,子宝,いやしの島に米軍基地はいらいない」と1万5千人という住民の6割が参加 した集会が開かれました。

世界一危険な普天間基地

 普天間基地 (飛行場)は,アメリカ本国では絶対に使用できません。米国では,連邦航空法で滑走路の末端から利用禁止区域を定め,安全確保の土地開発規制があります。 普天間基地では,利用禁止区域に病院や保育所などの公共施設が18カ所,住宅が約800戸,約3600人余の住民が暮らしています。米国の法律では決して 許されない危険な基地です。

銃剣とブルドーザーで造った国際法違反の基地

 米軍は,沖縄 に上陸して地上戦で占領した際に,住民を16の収容所に強制的に囲い込み,軍用地だけでなく民有地を強奪して基地を建設しました。普天間基地が建設された 場所には,民家,役所,郵便局はもちろんのこと墓所までありました。サンフランシスコ条約が締結された1951年以降も,銃剣とブルドーザーで抵抗する住 民を強制的に排除して,基地を拡張しました。ハーグ陸戦法規は,占領下における略奪や私有財産の没収を禁じています。沖縄の基地は,生まれながらにして国 際法違反の基地です。

「海兵隊の任務は日本防衛ではない」と元米国国防長官が

 普天間基地の 海兵隊はイラクやアフガニスタンに展開し,一年のうち半分は普天間にいません。普天間にいなくて沖縄や日本を守るための“抑止力”というのは矛盾していま す。イラクやアフガニスタンの戦端を切り開いたのが沖縄の海兵隊でした。海兵隊は“殴り込み部隊”なのです。

 その証拠に,ワインバーガー元米国国防長官は「沖縄の海兵隊には日本防衛の任務は与えていない」と語り,チェニー元国防長官も「沖縄を拠点にして戦力を世界に投射する部隊」と述べています。

なくならない事故や事件と日常的被害

 普天間基地で は日常的に飛行訓練が行われています。住宅地や学校・保育園などの上を超低空飛行し,夜中まで騒音をまき散らしています。異常出産や難聴などの被害が多発 しています。墜落や不時着(畑や宅地造成地,農道などへの緊急着陸)なども頻繁に起こっています。米兵による暴行や殺人などもあとをたちません。

条約上は不可能なことを決断して実現した沖縄返還

 1969年, 日米両政府は,沖縄の施政権返還で合意し,沖縄返還が実現しました。このときの決断は,沖縄の施政権を放棄したサンフランシスコ条約第3条の壁を越えたも ので,条約上は不可能なことを決断したのです。これは,沖縄と日本本土の大きなたたかいにおされたものでした。米国務省がこの大きなたたかいに脅威を感 じ,「ポイント・オブ・ノー・リターン」(後戻りできない限界点を超えた)と判断して条約上不可能を可能にしたのです。

無条件返還しか解決の道はない

 「地元合意」 がない所には基地はつくらない,というのが米政府の原則です。沖縄県内はもちろんのこと,日本国内のどこにも「地元合意」が得られる場所はありません。普 天間問題を解決する道は,「移設条件なしの撤去」すなわち無条件撤去です。米国内では許されない危険な基地の無条件撤去を求めるは当然です。

仁比そうへい参議院議員基地問題で東奔西走

 仁比そうへい参議院議員は,昨年11月8日の沖縄の県民集会をはじめ,今年4月18日の徳之島集会,25日の沖縄県民大会,5月23日の岩国大集会などに参加し,「鳩山首相は説得すべき相手を間違えている。沖縄県民に基地を押しつけるのではなく,県民・国民の総意をアメリカに突きつけるべきだ」と訴えました。

 そして,今年3月23日の参議院予算委員会で,鳩山首相に「県内移設」を断念するよう迫りました。

 仁比議員は安保条約を廃棄して,アメリカとは友好条約を結び,平和,非同盟,中立の道を進むなら,アジアと世界に大きな平和の道を拓くことができると訴え続けてきました。

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