労働者の中途退職が債務不履行として、使用者が損害賠償を請求した事案
依頼者属性(年代、性別、職業、業種、雇用形態)
40代、女、看護師、有期雇用
相手会社の属性(建設業等)
個人病院
もともとの訴えや要望
損害賠償請求の排斥
主な争点
中途退職が債務不履行となるか。損害額は相当か。使用者の嫌がらせの有無。
解決までの期間
2年
相談に来たきっかけ
旧依頼者
事案の概要
有期雇用契約を締結していた看護師が、契約の満了をもって退職する旨の意思表示をしたところ、継続雇用を考えていた、使用者から嫌がらせをされるようになり、それに耐えられずに中途退職した。使用者は、中途退職により、業務が停滞したとして、損害賠償を提起した。看護師側は、嫌がらせによる精神的苦痛を理由に損害賠償の反訴を起こした。
解決内容
双方の請求を放棄する内容の和解が成立。
解決のポイント
中途退職の原因となった、使用者による嫌がらせの立証がポイントであった。一部のやり取りが録音されていたこと、同僚とのメールのやり取りなどで、相当の立証は出来た。ただ、使用者の請求の中には、中途退職と関連のない請求があり、その請求は認められる可能性があったことから、双方が請求を放棄する内容の和解となった。