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「ゼロゼロ物件」のときは慎重に

引っ越しの多いこの時期,「ゼロゼロ物件」という言葉を見かけます。いわゆる「ゼロゼロ物件」とは,敷金,礼金ともに不要であることを広告でうたっている賃貸物件です。

近年,敷金,礼金なしという条件で入居契約を結んだ後,入居時に「修繕負担金」,退去時には「退室立会い費」などの名目で,予期しない金銭要求を受けるトラブルが目立っています。

このような場合,広告の末尾の目立たない箇所に,小さく,「別途修繕負担金が必要」などと書かれていることがあり,注意せずに見逃してしまうことが多いようです。

入居契約の際,借主は仲介業者(宅地建物取引主任者)から,重要事項説明書に記載された契約条件などの説明を受けたうえで賃貸借契約書を作成しま す。この重要事項説明書と賃貸借契約書に署名押印をすると,予期しない金銭要求があっても,それが契約内容になっていれば,支払いを拒否することは非常に 困難になります。

したがって,「ゼロゼロ物件」のときは,特に慎重に契約内容を確認し,質問をするなどして不明な点を解消し,予期しない請求を受けないように注意しましょう。もし困った事態に陥ったときには弁護士へのご相談をお勧めします。

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