契約書のない請負契約、発注者が亡くなったので相続人に請負代金を請求した事件
依頼者属性(年代、性別、職業)
ドッグスクール経営者
相手方(年代、性別、職業)
女性
請求・被請求の別
請求
主な争点
請負契約の存否、請負工事の完了の有無・程度、請負金額
解決までの期間
裁判の期間 10ヶ月
相談に来たきっかけ
旧依頼者
事案の概要
知人からドッグランの建築を依頼され、おおよその請負代金について了解を得た上で元請として受注し、設計施工は複数の下請け業者に外注した。工事がほぼ完成した段階で発注者が死亡。契約のことを全く知らない相続人に、下請業者に支払った金額の合計620万円を請負代金として請求した事件。
解決内容
交渉での解決が難しかったので裁判を提起し、590万円の支払を受ける内容での裁判上の和解が成立した。
解決のポイント
請負契約書を作っていなかったので、下請業者からの見積書と領収書、工事現場の写真、下請業者の証人尋問によって立証した。元請けとしてのマージンを請求するのが一般であるが、具体的な合意がなかったこともあり、その請求は行わず、下請業者に支払った請負代金のみを請求したことが、和解解決に繋がったと思われる。
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